本:内田康夫
(update:2006.1.8)



満足度 ☆:最高 ◎:とても良い ○:良い △:普通 ×:いまいち 
※私の好みなので他の方が満足できるかどうかは??

2005年

タイトル あらすじ/感想 満足度
ユタが愛した探偵 沖縄が舞台です。ユタ、サーダカウマリなど、聞いたことがあるようなないような言葉が出てきて、沖縄の歴史にも触れ、興味深かったです。前半、けっこうはまりそうだったのですが、終わりが急におさまったような気がしないでもなかったですが。ユタのことについて何か本を読んでみたくなりました。
風葬の城 会津に取材に訪れたルポライターの浅見光彦は、漆器工房で製造実演のさなか、塗師・平野浩司が謎の死を遂げるのを目撃する。
ひとり息子の洋一は東京で歯科技工士として働いているが、急を聞いて駆けつける途中、行方不明に。
殺人の第一発見者として事件に関わった浅見は、洋一の幼なじみで会津女子高の美人教師・安達理紗とともに、白虎隊の故郷で起こった悲劇に挑むが…。
鯨の哭く海 浅見光彦とその家族と会話で、鯨を食べる食べない、好き嫌いなど話していたら、そのタイミングで出版社から鯨の捕獲に関する記事を書いて欲しいとの依頼が・・。
その取材旅行をしながら、鯨捕漁を巡っての事件の真相を探る浅見光彦、盛り上がりにかけたような気もしますが、とても読みやすかったです。
夏泊殺人岬 由緒ある椿神社を訪ねてきた男が毒し毒死。雅楽部の合宿にやってきた美香はそこで毒死した男性につながる情報を知ることになる。いろいろ推理を働かせる美香、最期は自分の個人的な気持もからみ、心にしまっておこうとする彼女の気持ちになぜか共感してしまった。

2004年

歌わない笛 
著者名内田康夫
出版社名光文社文庫
備考倉敷市の山林の雪の中で、フルートを握った女性の服毒死体が発見された。五日後、彼女の婚約者の溺死体が吉井川に浮かび、警察は後追い心中と断定する。演奏会では津山を訪れていたヴァイオリニスト・本沢千恵子は、死体のフルートを持つ手が左右逆なことに気づき、旧知の浅見光彦に相談したが...。
津山、倉敷、岡山を結ぶ哀しい運命を浅見光彦が解き明かす!
感想相変わらずおもしろい浅見光彦シリーズ。忙しいとき、時間に余裕がないときは、読みやすい浅見光彦シリーズを読むことにしています。

讃岐路殺人事件 
著者名内田康夫
出版社名光文社文庫
備考母・雪江が旅先で交通事故に遭い、記憶喪失になってしまった。ほどなく記憶を取り戻したある日「瀬戸大橋自殺者第一号?」というニュースを見て声をあげた。自殺したという久保彩奈が、雪江を轢いた加害者だったのだ。事故を苦にした自殺かもしれない、という母の命により、浅見光彦は高松の彩奈の家を訪れる。彼女の死には、不可解な点が残されていた!
感想母・雪江の登場する、このお話し。出番は最初と最後だけですが、彼女の個性が出て面白いです。オススメです。

鞆の浦殺人事件
著者名内田康夫
出版社名徳間文庫
備考作家の内田康夫は、カンヅメになったホテルで間宮老人と知り合った。翌日、刑事が来訪し、間宮が行方不明だという。前夜、間宮とも思える声で「鞆の浦へ行きな」という妙な電話を受けていた内田は、不審に思いルポライターの浅見光彦に相談した。そこに間宮が戻ってくるが、内田の知る間宮とは別人だった。そして広島県鞆の浦で殺人事件が起き、浅見は惹きつけられるように現場へ向かう。

「後鳥羽伝説殺人事件」の野上警部補が登場します。
感想内田康夫自身が登場するのは、なんだか不思議な感じがする..。
今回は知っている刑事が出てくることもあり、浅見光彦のピンチもなく、順調に事件が解決したような気がする。読みやすい作品。

皇女の霊柩 
管理人
著者名 内田康夫
出版社名 新潮文庫
価格 590円
備考 東京の品川と木曾の馬籠で若い女性が殺された。事件を探る浅見光彦は、悲劇の皇女和宮の柩をめぐる伝説を知る。かつて馬籠で作られた後に焼失した柩と、東京の増上寺に実在する和宮の墓から発掘された柩。さらに柩を発掘した、大学の考古学研究室の関係者たちには秘密の気配がまつわる。謎を追う光彦の前で起こる第三の殺人。すべての事件を結ぶ糸をひそかに操っているのは誰なのか。
感想 和宮の伝説、なかなか興味深く、おもしろい一冊でした。オススメ。


2003年

熊野古道殺人事件 
著者名内田康夫
出版社名光文社文庫
備考補陀落渡海。観音浄土での往生を願い、死を覚悟で小舟に乗って熊野那智から旅立つ儀式。それが現代に再現されると聞いた推理作家浅見光彦を誘い取材旅行に出た。熊野詣での古道をたどる2人が遭遇したのは、南紀山中での奇妙な殺人事件だった。犠牲者は渡海再現で僧に扮する男の妻だという。浅見の不吉な予感をよそに、渡海は強行され..。
感想光彦シリーズは当たりはずれが少なく、どれを読んでもそれなりに面白く、あっという間に読める。今回もまた奇妙な事件だったが、面白く読めた。

箱庭 
著者名内田康夫
出版社名講談社文庫
備考セピアに色あせた写真のセーラー服の二人の少女。義姉・和子宛に届いた封筒にあるのはその一葉となぞめいた脅迫の言葉。相談を受けた浅見光彦は益田の消印を手がかりに独自の捜査を始めるが秋の宮島と岩国で発見された二つの死体に、謎の手紙とを結ぶ糸を直感するのだった。
感想たまたまなのだが、今回も身近な地名が登場。その上、台風19号まで出てくるので、すごく現実的な感じがした。とてもおもしろかった。

記憶の中の殺人 
著者名内田康夫
出版社名講談社文庫
備考軽井沢の内田先生から団子屋の平塚亭に呼び出された僕は、内田家の墓に供えられた謎の花について調査を頼まれた。ちょうどその頃、くだんの内田家の隣の墓の持ち主が毒殺され、しかも兄・陽一郎の旧知の間柄だという。なお不可解なことに僕だけが覚えていない軽井沢ひと夏の事件があったというのだが..。
感想光彦シリーズを読み始めて何度か”軽井沢のセンセ”が登場したが、この本で初めて、それが内田康夫本人だと言うことに気づいた。ご自身が登場人物というのもなかなかおもしろい。
この話では兄の過去の秘密もわかり、オススメの1冊。

佐渡伝説殺人事件 
著者名内田康夫
出版社名中公文庫
備考「願」とだけ記された奇妙なハガキの受取人が、次々と殺されていく!一人目は撲殺され、帰宅途中の浅見光彦がその発見者となり、2人目は新潟県佐渡島で転落死した。佐渡には「願(ねがい)」という地名があり、そこの「賽(さい)の河原」では、死児の霊魂がさ迷っていると伝えられていた。浅見は事件後に賽の河原で花を捧げていたという女性を捜し求めるが..。
感想「願」と記されたハガキをもとに事件を探っていく。この本の最初に出てくる「念仏唄」の一説は、ひどいものである。内田康夫氏同様、同じ気持になる人は多いのでないだろうか。

後鳥羽伝説殺人事件
著者名内田康夫
出版社名角川文庫
備考広島県の三次駅で女性の変死体が発見された。被害者は後鳥羽伝説をたどる旅をしていた正法寺美也子。殺害された時、彼女が持っていたはずの後鳥羽伝説に関する本はなぜ消えたのか?事件を追う野上刑事は、美也子が八年前の事故で記憶を失っていたことを知る。同じ事故で命を落とした浅見祐子の兄・浅見光彦、彼が捜査に加わったとき、意外な真相が姿を現した。記念すべき名探偵浅見光彦のデビュー作。
感想当初、作者は「浅見光彦」をシリーズものにするつもりはなく、この「後鳥羽伝説...」と「平家伝説..」の二作で完結するつもりだったそうです。しかし、読者と出版社の希望によりシリーズ化されていったとか..。
テレビでおなじみの浅見光彦シリーズ、ご存じの方も多いのではないかと思いますが、私はサスペンスを映像で見るのは苦手なため(殺人シーンが気持ち悪い)全くテレビでサスペンスのような二時間番組をみないため、浅見光彦がどんな人物なのかも知りませんでした。友人に浅見光彦は、本がもっとおもしろいと教えてもらい、今回初めて読んだというわけです。まずは、「後鳥羽伝説..」と「平家伝説..」からということで。おすすめ通り、とてもおもしろくて一気に読んでしまいました。こうなると次々に読みたくなってくるので、「平家伝説・・」を早く手に入れなくては..と思っているところです。テレビで見られてる方にも見たことのない方にも読みやすくて面白い本だと思いました。

平家伝説殺人事件 
著者名内田康夫
出版社名角川文庫
備考銀座ホステス萌子は、「3年足らずで1億5千万になる仕事」という言葉に誘われ、稲田と偽装結婚をする。稲田は船上から謎の転落死を遂げ、偽装結婚を唆した当山も二年後事故死した。不審に思った航海士堀ノ内は結婚式で再会した高校時代の同級生浅見光彦に相談をするが..。
高知にある平家の落人部落に秘められた謎。一族の血を受け継ぐ美少女佐和と浅見の仄かな恋。やがて事件は思いも寄らぬ展開を見せる。シリーズ中もっとも人気の高いヒロイン稲田佐和が登場する。
感想後鳥羽伝説に続く光彦シリーズ2作目。当初これで完結する予定だった。ヒロインの稲田佐和との関係、この後、光彦シリーズとして何十作と作品が書かれているが、女性との距離が近づいたのはこの作品だけとか...。人気通り、この作品もかなり面白かった。

天河伝説殺人事件 上・下 
著者名内田康夫
出版社名角川文庫
備考能の水上流宗家・和憲には、和鷹、秀美という2人の孫がいた。巷では、異母兄弟になるこの2人のうちどちらかが将来、宗家を継ぐだろうと言われていた。だが、舞台で道成寺を舞っている最中、和鷹は謎の死を遂げた。そして宗家・和憲も理由もなく行方不明に..。一方、新宿の高層ビル街で、1人の男が突然苦しみ倒れた。その側には天河神社のお守りである「五十鈴」が..。舞台は東京から、吉野・天川へ。一方、大阪へ行くと言っていたサラリーマン川島は東京で何者かに殺された。その後、川島が持っていた天河神社のお守りである「五十鈴」は和憲の物であることが判明した。川島と水上家のつながりは?禁断の「雨降らしの面」が意味するものは?
感想読者が選ぶベスト3に入るこの作品、映画化もされている。謎解きがおもしろかった。光彦シリーズを読み始めて3作目の私は、この話で浅見光彦という人物がずいぶん理解できたような気がする。かなりファンになりつつ、さらに他の作品も読んでみたいと感じさせる作品だった。

浅見光彦殺人事件 
著者名内田康夫
出版社名角川文庫
備考詩織の母はいまわの際に「トランプの本」と言い残して病死。そして、詩織の父・大輔も出張先の広島で「トランプの本」を見つけたというダイイング・メッセージを残して非業の死を遂げた。さらに大輔の部下、野木もまた九州・柳川から「面白い物を見つけた」という葉書を詩織宛に書いた直後に失そう。途方にくれる詩織が頼れるものはもはや浅見光彦しかいない。ところがその浅見にも死の影が..。
感想この本は”作者からのお願い”として「浅見光彦シリーズを3作以上お読みになった方以外はお読みにならないで下さい」となっている。読んでみて、その理由がよくわかった。浅見光彦がどんな人物かわからなければ、この本のおもしろさは半減すると思うので、これだけは守られた方がいいと思います。

坊ちゃん殺人事件 
著者名内田康夫
出版社名角川文庫
備考浅見家のできの悪い「坊っちゃん」として肩身の狭い思いをしているぼくは、おふくろの説教から逃れるように漱石や子規の足跡を辿る松山取材に出かける。途中、瀬戸大橋で出逢った「マドンナ」に痴漢と間違われて「イノブタ」警官に睨まれたりしたが、名跡を訪れて文豪たちを偲んだり、内子座で句会を覗いたりするうちに、そんな不安なことも忘れていた。だが、その「マドンナ」が殺され、しかも第一容疑者はぼくらしい..?
感想平成15年5月初版の新刊。古本屋に行くまで待てず、たまたま見つけた新刊を購入。これまでの作品は光彦物の中でも歴史シリーズばかりだったので、文学シリーズは初めて。誰でもなんとなくは知っている夏目漱石の「坊っちゃん」、解説によると「坊っちゃん」を読んでいる人にしかわからない面白さがあるようなので、まだ読んでいない人はまず「坊っちゃん」を何かで読んだ後の方がより面白くなるのかもしれません。

江田島殺人事件 
著者名内田康夫
出版社名講談社文庫
備考江田島の主峰・古鷹山が炎上し、探検を腹部に突き立てた不審な焼死体が発見された。そして、10年...。帝国海軍の象徴・東郷元帥の盗まれた探検の行方を追って浅見光彦が江田島へ。奇しくもその日、発見された探検で男が「自殺」した。三つの探検に秘められた戦後四十余年の繁栄に酔いしれる日本の悲劇とは?
感想広島に住みながら知らないことも多く、彼の作品は歴史を振り返る上でも興味深い。ページ数が少なかったので、すぐに読めた。