本:柴田よしき
(update:2006.11.24)



満足度 ☆:最高 ◎:とても良い ○:良い △:普通 ×:いまいち 
※私の好みなので他の方が満足できるかどうかは??


2006年

タイトル あらすじ/感想 満足度
淑女の休日 幽霊が出る。女性に人気のシティリゾートホテルで、そんな噂が囁かれ始めた。鮎村美生が調査を開始した直後、幽霊の目撃者である美津子が何者かに殺される。残された美津子の白無垢姿の写真の謎。
美津子はずっと独身だった―。一時の錯覚でもいい。
夢が見たい。女性の哀しさを切なく描いた上質のミステリー。

(感想)主人公の美生がとてもさっぱりした好感の持てる女性だったこともあり、とても楽しく読めました。オススメ!
観覧車 失踪した夫を待ち続ける下澤唯。夫の居場所を残しておきたい、という思いから探偵事務所を引き継いだのだが、浮気調査など気が滅入る仕事ばかり。あるとき、行方不明になった男の捜索依頼が舞い込んだ。手がかりは白石和美という愛人。が、和美は日がな寂れた観覧車に乗って時を過ごすだけだった。彼女の心を占める虚無とは?静かな感動を呼ぶ恋愛ミステリー。


2005年

タイトル あらすじ/感想 満足度
Close to You 突然の失業により、仕事が見つかるまで家にいるつもりの雄大だったが、度重なる災難に見舞われる。それまで共働きだった雄大夫婦は、マンション暮らしの 中で些細なことから深く憎悪されていたことを知らずにいた。    
誰にも迷惑をかけず静かに暮らしているつもりでも、何が理由で人から恨まれるかというのはわからないものだと思った。

2003年

炎都 
著者名柴田よしき
出版社名徳間文庫
備考木梨香流は京都の地質調査会社の技師。地下水の水位の急激な低下が、異変の発端だった。京都府警捜査一課の村雨祐馬は、京都御苑で発見された変死体に驚愕していた。四時間前まで生きていた男が、全身の体液を抜き取られ、カラカラに干からびている。そんな異常殺人が人間に可能なのか?ところがそれは、その後、京都中を恐怖と絶望にたたきこんだ未曾有の大災厄のほんの序曲だった。
壮大な物語”..都”シリーズの第一弾。「禍都」、「遙都」と続いて行く。
感想友人に教えてもらって読んだ本。これはいわゆるミステリー小説とは違い、いろいろな部分が入りまじった小説である。本のあとがきにある解説者の言葉を借りれば、「伝奇小説的なモチーフに、災害パニック小説を盛り込み、そこに怪獣映画のエッセンスをぶち込んだゴッタ煮小説」と表現している。著者本人も「はちゃめちゃな小説」と言っている。
現実にあり得そうにない事が次々と起こり、でも違う面では心にせまる部分もあって、とても面白い。好みもあるかもしれないが、一度読んでみても損はないかも。

禍都 
著者名柴田よしき
出版社名徳間文庫
備考紅蓮の炎と人を喰らう妖物の百鬼夜行が京都を蹂躙したあとの大災厄から十ヶ月。街と生活の再建に活気がもどりつつあるなか、地質調査会社の技師・木梨香流も、離ればなれになった恋人真行寺君行の安否を気遣い過ごしていた。君行は火を司る妖魔の姫君・紅姫によって、時空の狭間に連れ去られたのだ。サイパンで発見された「アルルの謎文字」は何を語っているのか?
「炎都」に続くスーパースペクタクルロマン!
感想第一弾「炎都」も想像できないような事件が起こったが、さらに怪奇な事件が起こっていく。本が少し厚いが、読み始めると面白いので、苦にならない。最後は心がほわっとする場面もあり、面白かった。
引き続き、第三弾「遙都」を読む予定。

遙都 
著者名柴田よしき
出版社名徳間文庫
備考未曾有の大地震と、人間を喰らう魑魅魍魎の出現で十万人を超える死者を出した京都大災厄。復興の兆しをみたものの、琵琶湖の湖底に発生した巨大ホタルが人々を襲い、京都上空には、太平洋を越えて飛来したテニヤン島が浮遊していた。大災厄に立ち向かい命を落とした地質調査技師の木梨香流は貴船神社の龍神により復活していたが、恋人の真行寺君之と共に時空の牢獄に幽閉されていた。そして更なる災厄が..。
感想これまでのシリーズを読んだらわかるように、想像できない世界に引き込まれる。ここからいったいどのように展開していくのか、さっぱり想像できない。どんどん引き込まれていく。

ゆきの山荘の惨劇 
著者名柴田よしき
出版社名角川文庫
備考猫探偵正太郎シリーズ。
オレの同居人、作家の桜川ひとみは、山奥の「柚木野山荘」で開かれる結婚式に招待された。そして、無理矢理連れてこられたオレ(しかも一服盛られて)。山荘で待っていたのは幼なじみのサスケと美猫トマシーナとの出会い、しかしそれだけではなかった。オレは次第に怪しげな雰囲気に飲み込まれていく。新郎・白石へ脅迫状が舞い込み、土砂崩れで山荘は孤立、そしてとうとう最初の犠牲者が...。
毒死、転落死、相次ぐ死は事故が殺人か?猫探偵正太郎が活躍するシリーズ第一弾。

☆柴田よしきは1995年、初めての長編「RIKO-女神の永遠-」で第15回横溝正史賞を受賞。
感想友人のお薦めで読んだ本。最初は楽しく読めそうな猫探偵ものを読んでみた。入り込みやすく、猫がメインとなっているのも珍しい。こういうお話は好き嫌いがあるかもしれないが、面白く読めた作品。

貴船菊の白
著者名柴田よしき
出版社名新潮文庫
備考刑事を辞めた男は、十五年ぶりに最初の事件で犯人に自殺された現場を訪ねた。その場所にたむけられていたのは貴船菊の花束、白く小さな花は思いもよらない事件の真相を男に告げ....等、胸にせまる7つの短編ミステリー。
感想柴田さんの本はシリーズになっているものが多く、シリーズの最初に当たる文庫がまだ手に入っていなかったので、短編集から読んでみた。短編の中にはとても面白かったものとまあまあかなというものがあり、この後で柴田さんの長編を読むことになるのだが、長編の方がずっと面白いように思った。

少女達がいた街 
著者名柴田よしき
出版社名角川文庫
備考1975年、渋谷。ロックの熱狂が鳴り響く街に16歳のノンノはいた。親友チアキはバンドの道を突き進む。ノンノは自分に似た少女ナッキーと出会い、惹かれ始める。それぞれの青春は光に満ちていった。
しかしそこに見えない影が差す。不可解な出火事件。焼け落ちたノンノの家からは二つの焼死体と一人の記憶を失った少女が発見された。
21年後。既に時効になったこの事件をたったひとりで掘り起こす刑事がいた。そこにはあまりにも意外な真実が..。
宿命にも操られる少女達ふたりの魂の謎を追い、青春と人生の哀歓を描いた作品。
感想主人公は高校生、自分とは違う年代の話なのでどうかなと思ったが、読み始めるとすぐ話に引き込まれていく。
いろいろと気になる点を残しながら話は進み、最後には意外な展開になっていき、とてもおもしろかった。