本:荻原浩
(update:2007.10.24)


満足度 ☆:最高 ◎:とても良い ○:良い △:普通 ×:いまいち 
※私の好みなので他の方が満足できるかどうかは??


2007年

タイトル あらすじ/感想 満足度
母恋旅烏 (あらすじ)

(感想)
メリーゴーランド (あらすじ)

(感想)
ハードボイルド・エッグ (あらすじ)

(感想)
なかよし小鳩組 (あらすじ)

(感想)
オロロ畑でつかまえて (あらすじ)

(感想)


2006年

タイトル あらすじ/感想 満足度
僕たちの戦争 (あらすじ) 

(感想)
(あらすじ)「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの女子高生がスカウトされた。口コミを利用し、噂を広めるのが狙いだった。販売戦略どおり、噂は都市伝説化し、香水は大ヒットするが、やがて噂は現実となり、足首のない少女の遺体が発見された。衝撃の結末を迎えるサイコ・サスペンス。

(感想)これまでのほのぼのとした荻原作品のみを読んでファンになった人は、もしかするとこの作品は苦手かもしれない。ちょっと怖いです、犯行の手口が・・。ぞっとするような想像したくない光景。でも、どこがどうなってそんな事件が起きたのか、いったい誰が犯人なのか、気になって仕方がなく一気に読みました。
また、刑事の小暮と名島の関係がとても好きで、同僚でもあり、ロマンスを感じさるような雰囲気もあり(でも恋愛話にはせず)、よかったな〜。
誘拐ラプソディー (あらすじ)伊達秀吉は、金ない家ない女いない、あるのは借金と前科だけのダメ人間。金持ちのガキ・伝助との出会いを「人生一発逆転のチャンス?」とばかりに張り切ったものの、誘拐に成功はなし。
警察はおろか、ヤクザやチャイニーズマフィアにまで追われる羽目に。しかも伝助との間に友情まで芽生えてしまう―。はたして、史上最低の誘拐犯・秀吉に明日はあるのか?たっぷり笑えてしみじみ泣ける、最高にキュートな誘拐物語。

(感想)もう何もかもおしまいだ、死ぬしかないと思いながらも、理由をみつけては自殺できないでいる主人公の伊達秀吉。そんな彼がたまたま見つけた子どもを誘拐する。どんな親かもわからずに、思いつきで誘拐する秀吉。プロの誘拐犯でないことが逆に相手の想像範囲外の行動となってしまい、なかなか捕まらないんですね。とてもマヌケな誘拐犯、悪いことをしていると感じさせず、誘拐犯秀吉の心配をしてしまうような、そんなほのぼのとしたお話でした。
神様からひと言 (あらすじ)大手広告代理店を辞め、「珠川食品」に再就職した佐倉凉平。入社早々、販売会議でトラブルを起こし、リストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」へ異動となった。クレーム処理に奔走する凉平。実は、プライベートでも半年前に女に逃げられていた。ハードな日々を生きる彼の奮闘を、神様は見てくれているやいなや…。サラリーマンに元気をくれる傑作長編小説。

(著者について)1956年生まれ。’97年「オロロ畑でつかまえて」で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。軽妙洒脱、上質なユーモアに富む文章に定評がある。

(感想)ちなみにミステリではありません。こういう種類の本はなんて言うんだろう?
彼の作品は初めてです。友人がおもしろいと言っていたので、読んでみました。本当におもしろかったです。
「お客様相談室」はあらすじにあるようにリストラ要員収容所と言われるような場所、そこに移動させられた主人公の凉平が自分を取り戻していく様子がおもしろかったです。ここだからこそわかったこと、そこにいる篠崎さんを通じて得られたこと・・。中身は意外と深いのにサラッと読める作品です。